会長あいさつ
新年の挨拶(令和5年)
新年あけましておめでとうございます。今年も新年の幕開けを皆様と共に迎える事が出来ました。
年の始まりは、あらたまった気持ちになります。これが前進できるきっかけでもあります。
昨年の世相を反映する漢字は「戦」と発表されました。コロナとの戦いと、ウクライナの戦いから始まった、インフレとの戦い等により、人との関わり合い方の制限の中で、仕事や、働き方に大きな影響もあり、まだまだ厳しい状況に終わりが見えませんが、家族やコミュニティーのつながり、人と人のつながりの必要性は強く感じます。
ご承知のように本年は卯年です。干支は癸卯(みずのと・う)です。日本経済も力強く跳ねて、景気が良くなる年であってほしいと願っています。
さて ウサギと言うと、どんなイメージをお持ちですか。私は「月」を思い浮かべます。
今から1269年前、鑑真が、日本に来るにあたり「山川異城 風月同展 寄諸仏子 共結来禄」(中国と日本は、山も川も異なるが、風と月は同じで、ともに仏縁の在る所だ)として、決意され「戒律」を日本に伝えました。その後 戒律は比叡山の開祖「最澄」等に引き継がれ、日本独自の進展を見せ大乗戒壇へと繋って行きます。山家学生式(さんげがくしょうしき)に「一隅を照らす」3っの実践があります。1.あらゆる命に感謝、2.ありがとうの心で行動する、3.共生の中で地球にやさしい生活を、です。すでに古くから、共生の目標が掲げられていて、「忘己利他」(己を忘れ、他を利するは慈悲の心)の精神も脈々とつながっています。
今でいう「SDGs」や「福祉」の概念と同じに見えます。時代が変わろうと、生物は光と水の中で、空気に包まれながら循環型地域共生社会を維持する責任が人類にはあるように思います。
社会福祉法人として、「人は 人により支えられる」、介護保険事業と社会福祉事業の本質は変わらず、これらの事業を通して、社協は、持続可能な地域共生社会の実現を目指します。
本年の喬木社協では、足元をしっかり固め、地域に必要とされる、社協の事業を丁寧にやって行く事だと思います。誰にも親しまれ、敷居の低い社協に、そこから「孤独」や「孤立」を防ぐ「つながりをつなぐ」人づくりに努力してまいります。
そして 気持ちも新たに、変化する厳しい状況に、立ち向かっていく決意を、皆さんとともに持ちたいと思います。
また 社協の将来を見据えて、行政等関係団体との信頼関係を築ながら、着実に業績を積み重ね、持続可能な組織として、邁進してまいります。
皆様のご多幸と、健康を祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。
座光寺秀元